第5章 病歴

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(1)入院・退院
エント [独Entlassen, 英discharge]
(退院) (略)ENT
・治癒退院 [英leave hospital of recovery]
・軽快退院 [英leave hospital of lighthearted]
・不変退院 [英leave hospital of unchangeable]
・死亡退院 [英leave hospital mortality]
入院 [英admission, 独Aufnehmen, Aufnahme]
入院の形態には、予約入院と緊急入院がある。
・独歩入院 [英admission on foot]
移動時に介護を要せずひとりで歩いて入院すること。
入院期間 [英hospitalization]
入約 (にゅうやく)
入院予約のこと。
DOA [英dead on arrival]
(死亡来院、来院時死亡) 医療施設搬入時点で呼吸と心拍動が停止している患者。DOAから完全社会回復率は、我が国では約1%と欧米諸国に比べて非常に低率であるため、病院前救護(プレホスピタルケアprehospital care)の充実が重要視されており、平成4年から救急救命士が活動を始めている。


(2)患者
アウトペイシェント [英out-patient]
(外来患者)
インペイシェント [英in-patient]
(入院患者)
オペ患
手術を目的として入院してきた患者、または手術が終了した患者。
急患 [英emergency case]
クランケ [独Kranke, 英patient]
(患者) Ptの項参照。
護送患者
移動時に介護を要する患者 (関)護送入院。
担送患者
移動時に、ストレッチャーや車いすで運ばれなければならない患者 (関)担送入院。
F [英female]
女。
M [英male]
男。
Pt [英patient]
(患者) (同)クランケ[独Kranke] 英語のpatience(忍耐)は、ラテン語のpatior(受ける、被る、耐える)に由来する。patientは、“苦痛をじっと耐えている人”の意味である。
(3)病歴関連用語
悪化 [英impairment, deterioration]
アナムネ [英anamnesis]
(問診) アナムネーゼ[独Anamnese](病歴、既往症) "病歴をとる(history taking)”内容は、大きく分けて①現病歴、②既往歴、③家族歴の3つになる。これら3つをまとめて、広い意味での既往歴(anamnesis)とよぶこともある。
◇ ギリシャ語で“記憶をよみがえらせること”を意味するアナムネーシスanamnesisに由来し、これから転じて医学では過去の病気の思い出、すなわち“既往症、病歴”の意味に用いられる。
医学的検査 [英medical examination]
医学指示拒否 [英against medical advice (AMA)]
異常なし [英not particular, no problem]
「異常なし」として、N.P.が使われることが多い。
・NC [英non-contributory]
(特記すべきことなし)
・ND [英not detect]
(不検出)
・NP [英not particular]
(異常なし) [英no problem](問題なし)
・OB [独Ohne Befunde]
(異常なし)
・OB [独Ohne Beschwerde]
(所見なし)
インタクト [英intact]
(無傷の) 自然のまま何等の損傷を加えられないこと。
疑い [英suspition]
(疑い) (略)susp.
オンセット [英onset]
(病気の発病日)
家族歴 [英family history (FH)]
カルテ [独Karte, 英medical history, medical record]
(病歴カード、病歴)
クリティカル [英critical]
(危篤の、危機の)
経過 [英progress]
・順調 [英uneventful]
・入院中の経過 [英hospital course]
・病気の経過 [英progress of disease]
結婚歴 [英marital history (MH)]
(関)配偶者[英spouse]
現症 [英present condition, condition of the present illness]
口腔外科では、現症を全身所見と局所所見に分けて記載する。局所所見は、さらに口腔外所見と口腔内所見に分けられる。
・GC [英general condition, physical status]
(全身所見)
・FC [英facial condition]
(顔貌所見)
・OC [英oral condition]
(口腔内所見)
現病歴 [英present illness (PI)]
誤診 [英wrong diagnosis, misdiagnosis]
再来 [英revisit]
同一診療機関における2回目以降の受診。
ステージ [英stage]
(病期)
システムレビュー [英review of systems (ROS)]
問診とは独立して、各臓器別に患者の最近の隠れた病歴を聴取すること。general system reviewとしては、発熱、体重減少、盗汗、食欲などが含まれ、その他は臓器別の問診事項となる。
手術同意書 [英operative permission, operation permit]
主訴 [英chief complaint (CC)]
紹介状 [英letter of introduction]
職歴 [英occupational history (OH)]
初診 [英first medical examination]
重篤な [英serious]
寿命 [英life span]
・平均寿命 [英average length of life, mean life]
・平均余命 [英average expectation of life, mean life expectancy]
・余命 [英life expectancy]
診察、診査 [英examination]
視診、触診、打診、聴診の4つの方法によって診察する方法を、身体的検査(physical examination)という。これらのみでは不十分な時には、種々の臨床検査を行うことになる。
・視診 [英inspection]
・触診 [英palpation]
指触法[英finger palpation]と掌触法 [英palm palpation]がある。
・打診 [英percussion]
打診音には、清(clear)、濁(dull)、共鳴音(resonant tone)、濁音(dullness)、鼓音(tympanitic tone)、振動濁音(shifting dullness)などがある。
・聴診 [英auscultation]
診断 [英diagnosis, 独Diagnose]
(略)Diag, Dx
・理学的診断 [英physical diagnosis]
・臨床診断 [英clinical diagnosis]
・鑑別診断 [英differential diagnosis]
・確定診断 [英definite diagnosis]
・除外診断 [英diagnosis by exclusion]
・病理診断 [英pathological diagnosis]
・遺伝子診断 [英gene diagnosis]
1997年9月1日現在で高度先進医療に承認されている遺伝子診断として、①造血器腫瘍のDNA診断②溶血性貧血症の病因解析ならびに遺伝子解析診断法③固形腫瘍のDNA診断④進行性筋ジストロフィーのDNA診断⑤性腺機能不全の早期診断法の5つがある。
診断書 [英medical certificate]
スクリーニング [英screening]
(ふるい分け、選別)
ステる [独 sterben]ステルベン。亡くなること。
生存率 [英survival rate]
・5年生存率 [英five year survival rate]
・生存曲線 [英survival curve]
精密検査 [英detailed examination]
前駆症状 [英prodome, 独Prodomalsyuptom]
増悪 [英exacerbation]
退院記事 [英discharge note, discharge summary]
他科受診用紙 [英consultation sheet]
治癒 [英cure, healing]
デテクト [英detect]
(見つける、発見する) 検出[英detection]
転帰 [ラexitus, 英outcome]
(疾病の経過の帰趨) 全快(permanent cure)、軽快(improvement)、不変(no change)、死亡(death)など。
難治性の [英intractable]
年齢 [英years old (Y/O), year (Yr)]
病識 [英insight into disease]
病者が自ら病気であることを認識すること。
フォローする [英follow up]
(追跡調査、経過観察)
不定愁訴 [英unidentified complaints]
①主観的訴えである。②愁訴が多彩である。③他覚的所見に比し、不相応に自覚症状が強い。④愁訴の質的変化や数的変化がみられやすい(症候移動)。
プラトー [英plateau]
(平坦) 臨床では、患者の症状や治療効果が変化なく同じ状態であることを意味する。
ポリコン [英poly complaint]
訴えの多い患者さんのこと。
問診 [英inquiry]
予後 [英prognosis]
疾病の経過や転帰を予知すること。
・可良 [英favorable, good risk]
・生命予後 [英vital prognosis]
・不良 [英infavorable, poor]
回復の見込みのないこと。
予約診療 [英consultation by appointment]
avg [英average]
(平均)
Ca [ラcirca]
(約)
L/D [英laboratory data]
(臨床検査値、ラボデータ)
NYD [英not yet diagnosed]
(未診断)
POMR [英problem oriented medical record]
(問題志向型診療記録) 1964年に米国のDr.Weedが医師や医学生の診療と医学教育のために考え出した診療記録の様式である。彼は、医療とは患者の持つ問題に焦点をあて、その問題を解決することによってよりよい患者ケアを提供するものであり、そのためには、患者の問題のひとつひとつについて論理的に考え、分析・総合しながら解決方法を見出し、計画的に実行し、評価するという一連の過程を、医師・看護婦およびすべての医療従事者の協同作業によって、より科学的に進めるべきであるとした。この方法を彼の新しい医療システム(POS:problem oriented medical system問題志向型医療システム)として提唱し、この過程にそって記録しようとするものである。それぞれの問題についての経過状況はSOAPの形式にしたがって整理し記載される。
R/O,RO [英rule out]
(除外)
SOAP [英Subjective Objective Assessment Plan]
(叙述的経過ノート)
S[英Subjective](主観的所見) 患者本人、家族などから得た主観的情報。
O[英Objective](客観的所見) 専門家が観察した結果、あるいは検査から得た客観的情報。
A[英Assessment](評価) 上記の二つから引き出された結論、すなわち問題に対する判断または査定。
P[英Plan](計画) 判断に応じた計画。
S/P [英status post]
(~後状態)
Stat [ラ statim]
(ただちに、ただちに実施すべき、一度に)
ULN [英upper limits of normal]
(正常値の最高)
WNL [英within normal limits]
(正常範囲内)