第30章 看護

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明け
深夜勤務が終わった朝のこと。
圧迫包帯 [英compression bandage]
安静度 [英bed rest level]
安静度 [英bed rest level]安静は疾病治療の基本であるが、医学的取り決めはなく、各病院病棟の医師の指示するもので、患者の状態に合わせて段階がアップされる。(例)絶対安静(CBR)、ベッド上安静、病室内フリー、病棟内フリー、院内フリーなど。
・安静臥床 [英rest in bed, bed rest]
(同)床上安静、臥床安静 トイレや洗面時のみは歩行してもよいが、1日30分程度のベッド上の起座以外はベッド上ですごすこと。
・絶対安静 [英absolute rest, complete bed rest (CBR)]
すべての身辺介助を必要とし、終日ベッド上で仰臥すること。
罨法 [英application of heat and cold]
罨法とは、身体の一部に温熱または寒冷刺激を適用する方法である。
・温罨法 [英hot pack]
温罨法は、ホットパックと呼ばれる。
・冷罨法 [英cold pack]
クーリングの項を参照。
医師指示表 [英doctor's order sheet]
看護記録の一部であり、医師から患者に行う与薬、検査、治療処置、注射などの指示が示される用紙。(同)指示簿 (関)指示[英order]
◇ 医師の指示は、法的には口頭でもかまわないとされているが、その記載は行っておく必要がある。正しく伝え、誤りを防ぐという意味から文書による指示が望ましい。
移送
自分で歩けない患者や歩いてはいけない患者などを検査や治療・手術の目的で病室もしくは外来などから検査室・手術室・外来・病室・放射線治療室などへ運ぶこと。患者の状態に合わせて輸送車(ストレッチャー)や車椅子、担架などを選ぶ。
イブニング ケア [英evening care, PM care]
夕方、ベッドの乱れを直し、洗面や排泄をすませるなど、病室環境を整えること。
入り
深夜勤務につくこと。
イン/アウト [英intake and output]
(水分出納) 輸液などを行う際には、原則として入量(intake)=出量(output)になるようにする。入量が多過ぎることをインオーバー、出量が多過ぎることをアウトオーバーという。
陰洗(いんせん)
陰部洗浄。麻痺や意識障害で自分で陰部が洗えない人にナースが行う。
円座 [英ring]
エンゼル ケア [英angel care]
亡くなった患者さんの遺体をきれいにするために綿球など、処置の必需品がセットになっているもの。あるいはその処置のこと。
オーバー テーブル [英over bed table]
オーバー ベッド テーブルを短くオーバー テーブルと言っている。ベッドの上で使えるようになっている机で、足がついている。
オペ出し
手術室へ患者さん(オペ患)を連れて行くこと。
お見送り
病院で亡くなった患者さんを一般の出口からでなく、専用の出口から送り出すこと。
温度板 [独Karte]
(看護日誌、温度表) 体温(T)、脈拍(P)、呼吸(R)、血圧(BP)をグラフによって示すほか、検査、食事、排尿、排便回数、身長、体重などを記入し、患者の状態の概要を断続的に見ることができる。①一般に、体温(T)→青、脈拍(P)→赤、呼吸(R)→黒、で示される。②病日は黒字で、術後日数は赤字で記載する。入院と退院は黒字で何時何分と記し、死亡退院のみ赤字で書く。③手術名、抜糸は赤字で書く。輸血は血液量を、出血は量をともに赤字で記す。④化学療法、抗生物質など特定の薬剤を用いた場合は決められた色鉛筆でわかりやすく示す。麻薬の場合は赤色でマル麻(○の中に麻と書く)と示す。⑤尿、便の色、回数は1日間のtotalを正確に記載する。血尿のあった期間は赤印をする。浣腸の場合、1/GE、または青色で1と記す。便は種類によって記号で示す場合もある。
ガウン テクニック [英gown technique]
感染に対して抵抗力の落ちている患者さんの病室に入るときに特別に用意された白衣や帽子をつけること。汚染区域(unit)内にガウンを掛ける場合は、汚染された表を外側に、清潔な裏を内側にする。清潔区域内にガウンを掛けておく場合は、その反対にする。決してガウンの内側と外側を接触させてはならない。
隔離法 [英isolation technique]
感染症患者あるいはその疑いのある患者、および患者の使用した物品や寝具、衣類など感染の危険性のあるものを、一定の期間、ほかの者から引き離して一定の場所に隔絶し、病原体が他の人々に伝播するのを防ぐ方法。
カーデックス [英cardex]
個々の患者に関する情報、治療処置、看護計画などを一括して記入したカードをビジブル・ブックに挿入して、病棟ごとに患者全員のものをまとめたもの40)。
◇ もともとカーデックスはビジブル・ブックの中の一商品名であったが、看護で便宜上特有の用い方をしたのが定着したものと思われる。ビジブル・ブックは、はめ込み式で取り外しのできるカードでできており、カードの端が一枚ごとに少しずつずれて見出しのようになるので、そこに患者名などが書きこまれ、個々の患者のところを開いて見るときに便利になっている。1枚のカードに全部記入する場合もあるが、開いたときに上下2枚のカードを1組として1人の患者に用いているものが多い。
看護 [英nursing]
看護記録 [英nurse's record]
看護婦によって記載される個々の患者について看護上必要な諸記録。
看護体制
2交代制と3交代制があり、後者は主に基準看護をとっている病院で実施されている。
・日勤(にっきん) [英daytime service]
(例)08:30-17:00
・準夜(じゅんや)
(例)16:30-01:00 (同)準夜勤
・深夜(しんや)
(例)00:30-09:00 (同)深夜勤
感染管理看護婦 [英infection control nurse (ICN)]
逆隔離 [英reversed-isolation]
感染に対する抵抗性の低下した患者(易感染患者compromised host)を、交差感染から守るための隔離。
救護区分
病棟では患者の状態に応じ、救護区分が明確に表示されている。患者さんを緊急の際にどうやって危険なところから移送するか、その程度を表す。一般に、担送、護送、独歩というように分けられている。
勤務表
ナースの1か月の勤務が一覧表になったもの。
クーリング [cooling]
(氷冷) 解熱に効果的な氷枕等の貼用位置は、頭部、頚部、腋窩部、鼠径部、背部である。
ケア [英care]
(看護、注意)
外科的無菌法 [英surgical asepsis]
あらゆる微生物をとり除いた無菌的環境を作ろうとする方法を外科的無菌法という。
ケリーパッド [英Kelly pad]
ベッドの上で洗髪するとき、周囲を汚さないようにするために使うゴム製の用具。
検温する [英take one's temperature]
在宅看護 [英home nursing, home health care]
(在宅ケア) 在宅で療養、生活する患者や老人、障害者に対して行う日常生活の世話。
ジーイー [英glycerine enema (GE)]
(グリセリン浣腸)
指示棒(しじぼう)
指示を書いたカルテのページに挟んで置くための定規状のプラスチック板。
術前指示 [英preoperative orders]
術後指示 [英postoperative orders]
巡視 [英round]
(回診) ラウンドともいう。病棟内の全患者に異常がないかどうか、決められた範囲を見回ること。
スプレッド [英spread]
(ベッドを覆う布)
清潔 [英cleanliness]
清潔とは、物体の表面に病原微生物が付着していない状態をさす。清潔区域(clean area)とは、病原微生物によって汚染されていない区域をいう。(反)汚染[英contamination]
◇ 清潔手術とは無菌操作に破綻がないものを指すが、清潔手術を行ってもなお、創感染率は約2%であり、その感染源としては、環境常在菌、手術器具、術者の手指などからの汚染が考えられる。
清拭(せいしき) [英bed bath]
身体をふいて清潔にすること。(注)「せいしき」は「せいしょく」の誤読である。
体位 [英posture, body position]
・会陰位 [英perineal position]
・臥位 [英recumbent position]
仰臥位(背臥位)(face-up position, supine position, dorsal position)、腹臥位(prone position)、左側臥位(left lateral position)、 右側臥位(right lateral position)など。
・甲状腺位 [英thyroid]
・坐位 [英sitting position]
半坐位(half sitting position)、フォーラー体位(Fowler's position,頭部高位head up)、うずくまり(squatting position)など。
・シムス体位 [英Sims's position, semiprone position]
左側臥位で前傾し、膝関節を屈折した体位。
・手術体位 [英operative position]
・切石位(砕石位) [英lithotomy position]
仰向けになり膝を曲げて両足を上げるという婦人科の診察などでとらせる体位。
・頭部低位 [英head down]
・トレンデンブルク体位 [英Trendelenburg's position]
(骨盤高位) 血管性ショックの場合、仰臥位で下肢を挙上し静脈還流量を増加させる。
・胆石位 [英gallbladder rest]
・右腎位 [英right kidney]
・立位 [英standing position]
体交(たいこう) [英change of position]
(体位交換) 身体の位置を変えること、同一姿勢によって一定部位に体重がかかる圧迫痒や、うっ血を軽減して、褥瘡、肺炎を予防する。また、気分転換にもつながる。
蓄尿びん、蓄尿器 [英urinal]
手洗い看護婦 [英scrub nurse, silks nurse]
(直接介助看護婦、器械出し看護婦) (関)手術室で全体の世話をする看護婦[英circulating nurse, runner]
丁字帯(ていじたい) [英T-bandage]
T字帯とも書く。陰部を覆うためにT字形をした布。
剃毛(ていもう) [英shave, shaving of field of operation]
手術部位および周辺の体毛をカミソリで剃ること。剃毛は手術直前に行うことが感染率が少ないため望ましい。実際には、看護婦の勤務体制上困難なため、前日に行うことが多い。眉毛は剃毛しない(まれに生えてこないことがあるため)。
◇ 剃毛による皮膚損傷は感染の危険性を高めるという考えから、従来の剃毛の是非が検討されている。除毛クリームを用いる方法も提唱されている。
デクビ [ラdecubitus, 英bedsore]
(褥瘡) 長時間臥床している時に、骨の突出した部位の皮膚および軟部組織が、骨と病床との間で長時間の圧迫のために循環障害を起こし、壊死となった状態。毛細血管圧は25-32mmHgとされ、これより高い圧迫が加わると血行は停止する。血行停止が長時間、あるいは繰り返し起こると組織損傷が生じる。潰瘍化すると非常に治療が困難になるので、予防が大切である。そのためには、①頻回の体位交換(原則的には2時間ごと)、②スキンケアー(清拭、アルコール清拭)、③好発部位へのクッション使用、④栄養管理、を行う。創傷治療に対する近年の知見では、創を乾燥させ痂皮形成をうながす処置は治癒を遅らせるものであり、何らかの方法で創を密封し滲出液を創内に貯留させて利用し、湿潤環境を保つほうが治癒が早いと判明した。
◇ 円座は周囲が圧迫されることにより中心部の血行を増悪させる危険があり、使用すべきでない。
摘便 [英stool extraction]
便秘(constipation)により直腸内に停滞している便を排出するために直腸内に手指を挿入して便を摘出することをいう。(関)コート[独Kot](糞便)
電話指示 [英telephone order (TO)]
内科的無菌法 [英internal asepsis]
伝染病またはその疑いのある患者に接する場合に、病原体をできるだけ狭い空間にとどめて処理する方法を内科的無菌法という。
ナース コール [英nurse call]
ナース ステーション [英nurse station]
(看護婦室) 病棟・外来で看護婦が活動する拠点。
チャーティング [英charting]
(日誌記載)
入浴許可 [英bath room privileges (BRP)]
徘徊(はいかい) [英poriomania, fugue]
目的がはっきりしないまま歩き回ること。
微温湯 [英tepid water]
氷枕(ひょうちん) [英ice-pillow]
(氷まくら) (関)氷のう[英ice bag]
プライマリー ナーシング [英primary nursing]
(個別看護方式、プライマリ看護) 一人の患者の入院から退院までの看護を一人の看護婦が一貫して行う方式。
ベッド [英bed]
病院のベッドは、消毒、清掃が簡単で、しかも耐久性があることが求められるので、機能性を第一とした鋼鉄製でエナメル塗装をしたシンプルなデザインのものが用いられる。
・オープン ベッド [英open bed]
クローズド ベッドをオープンするという意味があり、スプレッドを折ってすぐ患者さんが使える状態にすること。
・回転ベッド [英turning frame bed]
体位変換が自分でできない患者に用いられるベッド。
・ギャッチ ベッド [英gatch bed]
床上安静を保ちながら上体を起こしたり膝を曲げたりすること(体位変換)ができるベッド。ベッドについているハンドルを回すことにより、角度が調節できる。(関)ギャッチアップ[英gatch up]
・クローズド ベッド [英closed bed]
ベッドメイキングの基本。入院患者さんに対応できるようにシーツを敷き、まくらを揃え、スプレッドというベッドカバーで包んで準備の整のった状態のベッド。使えないように閉めているベッドではない。
・スケール ベッド [英scale bed]
ベッドの足に重量計がついていて、患者さんがベッド上に臥床したままで体重が測定できるもの。バランスベッドともいう。
・ハード ベッド [英hard bed]
脊髄損傷や四肢の骨折など整形外科の患者が使用するベッド。
・フレーム ベッド [英frame bed]
牽引装置や患者の機能訓練を助けるためにベッドに枠を取り付けたりはずしたりすることのできるベッド。
・ベッドメイキング [英bed-making]
(ベッド造り)
包交(ほうこう) [英dressing change (DC), change of bandage]
(包帯交換)
包交車(ほうこうしゃ)
入院患者の包帯交換を行う際に必要な医療材料と医薬品を積んだカート(cart)。
無菌操作(滅菌操作) [英aseptic manipulation]
無菌操作とは、使用される物品、適用する部位、操作を行う手(または鉗子類)が、ともに滅菌状態を保ちながら行われる操作をいう。外科的無菌法の一つである。患者に病原体を伝播しないために必要な技術で、手術ではもっとも完全な無菌操作が要求される。注射、導尿、創傷部の包帯交換などのときも、無菌操作で施行される。操作にあたっては、清潔、不潔の区別を明確に認識し、良心的な態度で、注意深く行うことが大切である。
申し送り [英handing over]
(勤務交代時の引き継ぎ) 患者の病状報告、および麻薬の引き継ぎ、その他連絡事項を勤務交代時に行う。全国的にほとんどの病院で口頭による申し送りが実施されている。(例)深夜→日勤 08:35 まで、日勤→準夜 16:30~17:15まで、準夜→深夜 00:30~01:00 までに行う。
◇ 仕事の初めに、申し送りで長時間拘束される状況は、看護婦たちの独特の行動パターンであり、他職種から見れば異様な、理解されない一面である。医師側からも、申し送り時は看護室に入りづらい、その間は看護婦たちが相手にしてくれない、時間の無駄遣い等、申し送りのデメリットが指摘されている。看護婦たちの多くが、申し送りの利点は認めるものの、改善の必要を常に感じてきたことは、学会や誌上からも伺え、こうしたことから「申し送りの廃止」という動きもある。
◇ ベッドサイドでの申し送りをウォーキング カンファレンス(walking conference)という。直訳すると「歩きながらの申し送り」となる。
沐浴(もくよく) [英bathing]
浴槽内で体を洗うこと。(同)入浴
モーニング ケア [英morning care, AM care]
(早朝に行われるケア) 朝、洗面とともにベッドや寝衣の乱れを直し、髪をとき換気をするなど病室を整備すること。
抑制帯 [英restrainer]
患者を抑制する帯。
リネン [英linen]
亜麻(あま)を使った織物のことで敷布、テーブル掛け、シャツなどの家庭用布類をいう。病棟ではリネン庫(linen room)と呼ばれるところに、タオル、シーツなどがしまわれている。
離被架(りひか) [英bedcradle]
創部を寝具から離し保護する半円形の装置。